2026年5月17日、広島大学 西図書館3階グローバルラーニングセンターにて、「Town & Gownイノベーションチャレンジ」の最終発表および表彰式を開催しました。
本プログラムは、地域と広島大学が連携して推進する「Town & Gown構想」(※1)のもと、本学が米国アリゾナ州立大学と協働して開発した課題探究型経験学習手法を活用し、地域の実課題に挑む「大学の国際化によるソーシャルインパクト創出支援事業」(※2)の一環として実施されています。
今回のイノベーションチャレンジでは、課題提供企業として三喜産業株式会社様を迎え、「仮設電気工事の魅力発信と、建設業界への新たな関心創出」をテーマに、留学生・大学院生を含む学生チームが、多角的な視点から提案を行いました。
三喜産業株式会社様は、建設現場における「仮設電気」を専門とする企業であり、トンネル工事やダム工事など、高い専門性を要する大型土木工事において重要な役割を担っています。工事期間中のみ使用される仮設電気設備の設計・施工・点検・撤去までを一貫して行っており、中国地方・九州地方を中心に事業を展開されています。
学生たちは事前に、「自分が就職活動をしていると想像し、初めて企業の採用サイトを見た際に何を知りたいか」という視点から、求職者としての不安や関心について考察しました。
その後、三喜産業株式会社様による会社説明や質疑応答を通じて、仮設電気工事の仕事内容や現場での働き方、業界の課題について理解を深めました。
各チームは、求職者目線に立ちながら、
・入社後の具体的な仕事内容
・安全面や資格取得支援
・未経験者や女性でも働きやすい環境
・建設業界に対するイメージ改善
・会社の社会的役割や魅力の伝え方
などをテーマに議論を重ね、採用サイト改善に向けた提案を行いました。
最優秀賞には、グループ2による「採用サイトのプロトタイプによる仕事内容の見える化 」が選出され、以下の3名が表彰されました。
・坂下 千紘さん【情報科学部情報科学科】
・古里 重亜さん【総合科学部国際共創学科】
・HSIEH CHI LINさん【先進理工系科学研究科】
表彰式では、学生たちが提案内容や検討プロセスについて発表を行い、企業担当者との活発な意見交換も行われました。
広島大学は、今後も同様の取り組みを通じて、地域課題の解決に資する人材の育成に取り組んでまいります。
(※1)Town & Gown構想について
地域住民や地方自治体を意味する”Town”と大学を意味する”Gown”の協働により、広島大学の本部が立地する東広島市の行政資源と広島大学の教育・研究資源を融合しながら活用することで、地域課題の解決に資する科学技術イノベーションの社会実装と人材育成のための地域共創の場の形成を通じて、持続的な地域の発展と大学の進化による地方創生を目指す構想。
(※2)大学の国際化によるソーシャルインパクト創出支援事業について
多文化共修(日本人学生と外国人学生がそれぞれの文化的多様性を活かし共に学修すること)による教育研究活動が、国内外の課題解決策の提案や社会実装の先にある「ソーシャルインパクト」の創出につながることを期待し、文部科学省が本事業を開始。2024年11月、広島大学が採択された。

